春キャベツと鰆のさっぱり蒸し煮
調理時間 30分
<材料>(1食分)
鰆の切り身 | 100g | |
油揚げ | 1枚 | |
春キャベツ | 40g | |
人参 | 20g | |
ごぼう | 15g | |
文旦(皮を剥いて薄皮と種を取り除いたもの)※文旦がなければグレープフルーツでも代用可 | 20g | |
ひじき(水で戻したもの) | 5g | |
ゴマ油 | 小さじ1杯 | |
生姜(絞り汁) | 少々 |
<レシピ提供>
<作り方>
鰆は食べやすい大きさに切ります。
油揚げは熱湯を回しかけて油抜きをし、粗めに刻みます。キャベツ、人参、文旦も同様に刻みます。ごぼうは薄切りにして水にさらした後、水気を切ります。
ボウルにキャベツ、人参、ごぼう、油揚げ、文旦、ひじきを入れ、ゴマ油と生姜の絞り汁を加えて混ぜ合わせます。
クッキングシートの中央に2を乗せたら、その間に鰆を入れて、キャンディー型に包みます。
フライパンに水をはり、火にかけ、沸騰したら3を入れて蓋をし、弱めの中火にして12分蒸します。
包みを開けて煮汁が透き通っていたら完成です。
(食べさせる時は包みを外してください)
<栄養ポイント>
〈鰆〉
産卵のため晩春から初夏にかけて瀬戸内海に集まるので主に関西地方では春を旬、関東地方では脂がのった12月~2月の寒鰆が好まれることもあって冬を旬ととらえられていますが、産卵直後の夏以外は美味しい魚です。
成長するとともに、サゴシ、ナギ、サワラと呼び名が変わる出生魚です。
切り身を選ぶときのポイントは、身に透明感があるもの、皮にハリがあり、斑紋が鮮やかなものが新鮮です。
栄養成分は、たんぱく質、脂質、ビタミンB群、ビタミンDなど、ミネラル類はカリウムや亜鉛、リンなどが含まれています。
疲労回復、代謝活動の促進他、動脈硬化、高血圧、高脂血症の予防改善に役立ちます。
〈キャベツ〉
春キャベツは秋に種を蒔いて収穫されます。葉と葉の間隔が緩く、ふわっとしていて丸みがあり、水分が多く柔らかいのが特徴です。
選ぶときのポイントは、ふんわりと軽く、葉がしっかりと緑色になっているもの、カット済みの場合は、芯があまり上まで伸びていないもののほうが苦味が少ないと言われています。
栄養成分は、ビタミン類が多く含まれています。
ビタミンC:骨や腱などの結合たんぱく質であるコラーゲンの生成に必要な化合物です。毛細血管、歯、軟骨、皮膚などを正常な状態に保つ働きがある他、強い抗酸化作用がガンや動脈硬化の予防に役立つと期待されています。
ビタミンU:キャベツから発見されたビタミンでキャベジンとも呼ばれています。胃粘膜の保護や修復を促す働きがあります。
葉酸:ビタミンB群の仲間で水溶性ビタミンのひとつです。赤血球の細胞形成を助ける働きがあり「造血のビタミン」とも呼ばれています。
これらの水溶性ビタミンは水にさらしすぎると、どんどん流れ出てしまいます。スープや蒸し料理にして汁ごと食べると栄養成分を逃さず摂取できます。
その他、止血作用や骨にあるたんぱく質を活性化させて形成を促す作用がある脂溶性のビタミンKも含まれています。また、アリルイソチオシアネートという辛味成分には、抗菌・抗カビ作用やガン予防効果があるとされ注目されています。