かぶのみぞれぼたん鍋
調理時間 30分
冬になると甘みが増してみずみずしいかぶ。その栄養をまるごといただくことができ、加えて最近話題のジビエの食材いのししの肉を使った、秋から冬にかけてビタミン豊富で優しく体が温まる鍋レシピです。
<材料>(1食分)
いのしし肉 | 80g | |
かぶ | 60g | |
かぶの葉 | 10g | |
白菜 | 20g | |
里芋 | 10g | |
にんじん | 10g | |
豆腐 | 10g | |
しいたけ | 5g | |
昆布 | 1cm大程度 | |
みそ | 約2g(小さじ約1/3) | |
水 | 300ml |
<レシピ提供>
<作り方>
かぶは半分~2/3程度をすりおろす。
残りのかぶ、いのしし肉、白菜、里芋、にんじん、豆腐、しいたけ、かぶの葉も食べやすい大きさに切る。
鍋に水を入れ、昆布をハサミで細かく切り刻みながら入れ、いのしし肉を入れたら弱火で火をつける。
灰汁がでてきたら取り、スープが透明になってきたら刻んだかぶ、白菜、里芋、にんじん、豆腐、しいたけを入れ、弱火で8~10分程度煮込む。
野菜に火が通ったら、みそとかぶの葉を入れて2~3分程度で火を止める。
さまして盛り付け、最後にすりおろしたかぶを飾ったら出来上がり。
<栄養ポイント>
かぶは通年手に入る食材ではありますが、本来の旬の時期は11月中頃から冬にかけて。
この時期のかぶは甘みが増してみずみずしくなります。
加熱して食べられることが多いですが、
胃腸の働きを助けるジアスターゼというでんぷん消化酵素が含まれているので、
栄養を効果的にまるまる頂くならば実は生がお勧めです。
今回のレシピはビタミンを取るだけでなく、冷ました後にすりおろしたかぶを入れることで、
生の食材の効果を得ることも期待できます。
またかぶの葉も、β-カロテンやビタミンC等多くのビタミン、
カリウム、カルシウム等のミネラルが豊富に含まれ、
葉物の少ない冬場の緑黄色野菜として大変重宝されます。
いのしし肉は昨今、ジビエ食材として注目のお肉です。
牛肉や豚肉に比べると低カロリーでたんぱく質が豊富。
脂身は真っ白で見た目の脂肪の量に驚きますが、栄養成分上は脂質の量は少なく、
牛肉の2倍以上含まれている多価不飽和脂肪酸は、
血液の状態を良い状態に保つなどの効果を持ちます。
またビタミンB群が豊富に含まれているため、疲労回復や体力増強等も見込まれます。
繁殖期直前の12月頃が脂ののって美味しい時期ですが、
野生動物で寄生虫や菌などのリスクは否めないため、
食材の質次第では加熱していただくことをお勧めしたい食材です。
いのしし肉が手に入らない場合は、栄養成分は変わりますが豚肉でレシピを楽しめます。
日本中に様々なみそがありますが、多くのみその原料には大豆が含まれていて、
発酵の過程でたんぱく質や炭水化物がより体内に吸収しやすい形に変化しています。
加えてビタミン、ナトリウム、炭水化物、脂質、食物繊維等多くの栄養素を含むので、「医者いらず」ともいわれる食材です。
老化防止や抗酸化作用、がんを予防する作用など多くのメリットが見込まれます。
みそは塩分が多いため、ペットに与える場合は塩分が気になる方もいらっしゃいますが、
そもそも生物が生きるために塩分は必須で、今回のレシピ程度の塩分は問題はありません。
またかぶの葉をはじめ、緑黄色野菜と一緒に摂ると塩分の排泄も促せます。
どうしても塩分が気になる方は特にみそを入れなくても構いません。
また大豆アレルギーのある子には麦100%の麦みそもあるので、そちらもお勧めです。