しらすと蓮根の月見厚揚げサンド
調理時間 35分
春と秋に旬を迎えるしらすは、骨を含めて丸ごと食べられる食材の一つです。メインには厚揚げを使っているのでボリュームがあってもヘルシーです。厚揚げとしらすの組み合わせは、私達の食卓にも登場するメニューの一つですが、今回は見た目に季節を感じられるように仕上げました。
<材料>(1食分)
厚揚げ | 100g程度のものを2個 | |
うずらの卵 | 2個 | |
釜揚げしらす | 15g(内5gは仕上げ用) | |
蓮根 | 30g | |
水菜 | 20g | |
干し椎茸 | 2g | |
人参 | 10g(飾り用) | |
昆布粉 | 小さじ1/4杯 | |
かたくり粉 | 小さじ1と1/2杯 | |
生姜の絞り汁 | 少々 | |
ごま油 | 適量 |
<レシピ提供>
<作り方>
<下準備>
干し椎茸を水で戻し、みじん切りにします。
戻し汁に水を加えて200ccにし、昆布粉小さじ1/4杯を入れておきます。
厚揚げは熱湯を回しかけて油抜きをし、キッチンペーパーで拭きます。
<下準備>
蓮根はすりおろし、軽く水気を切っておきます。
人参は3ミリ幅の薄い輪切りにして、もみじの型で切り抜き、水菜は食べやすく切っておきます。
厚揚げ2個を横半分に切ります。
それぞれ切り面のほうを上にして、半分に切った片方の厚揚げの中央、油で揚げてある部分を残してスプーンでくり抜き窪みを作ります。
蓮根、干し椎茸、しらす10gとくり抜いた豆腐も崩し合わせて、かたくり粉小さじ1と1/2杯、生姜の絞り汁を加えて混ぜ、2等分にします(A)。
厚揚げの切り面に茶漉しなどでかたくり粉(分量外)を薄く振って、2等分した(A)をそれぞれ乗せます。
その上にもかたくり粉を振り、もう片方の厚揚げを窪み部分を上にして乗せ、軽く押さえます。
フライパンにごま油をひいて5.を並べます。
蓋をして中火で2分程焼いたら蓋を開け、フライ返しを使って側面にも少し焼き色をつけます。
厚揚げの窪みにうずらの卵を落とし、1.で作った汁と人参を加えて蓋をし、弱火で7~8分ほど煮たら厚揚げを取り出してお皿に盛り付けておきます。
フライパンに水菜としらす5gを入れてサッと火を通し、人参とともに厚揚げを盛り付けたお皿に添えて完成です。
(食べさせる時は冷ましてワンちゃんがのみ込みやすいサイズに切ってあげて下さい)
<栄養ポイント>
しらすは、体に色素が少なく白色~透明の稚魚の総称になります。
一般的にしらすとして販売され食されているのはカタクチイワシやマイワシなどのイワシの稚魚がほとんどです。
「釜揚げしらす」や「しらす干し」「ちりめんじゃこ」など乾燥の度合いによって呼び名が異なりますが、どれも魚を丸ごと食べられるので魚全体の栄養を摂ることができます。
中でも骨や歯の形成に必要なカルシウムが豊富に含まれています。
しらすは、製造過程において塩茹でされています。
塩分については、食事全体から得られる水分や飲水など十分な水分を摂取することができれば、余分な塩分は体外へ排泄されます。
また、野菜類に多く含まれるカリウムも塩分を排泄する働きがありますので通常は問題ありませんが、気になる場合は、熱湯に2分程浸けて塩抜きしても良いでしょう。
厚揚げの栄養は、木綿豆腐と比較した場合、タンパク質やカルシウムは約2倍、鉄分が3倍と豊富に含まれています。
タンパク質は体の構成成分やエネルギー源になります。
原料である大豆に含まれるタンパク質には、血中コレステロール値を低下させる働きがあります。
また、血管に付着したコレステロールを溶かし、血流を良くするといった脂肪代謝機能を持つレシチンや活性酸素の抑制、発ガン抑制効果があると言われているサポニンも含まれています。
蓮根には、ビタミンCが豊富に含まれています。
ビタミンCは熱に弱いのですが、蓮根の主成分であるデンプンに守られているため、加熱しても壊れにくいのが特徴です。
不溶性食物繊維も多く含まれていますので、整腸作用やコレステロールの吸収を抑えたり、急激な血糖値上昇を抑制する働きもあります。
また、ポリフェノールの一種タンニンが含まれており、消炎や止血作用があるため胃腸のトラブルに効果があるとされています。
水菜は緑黄色野菜なのでβカロテンが含まれています。
βカロテンには抗酸化作用がある他、体内でビタミンAに変換され、皮膚や粘膜を丈夫にする働きもあります。
同じく抗酸化作用を持つビタミンCも豊富に含まれていますので相乗効果によって、活性酸素の働きや酸化を抑える効果がより期待できます。
また、貧血を予防し細胞の生まれ変わりや新しい赤血球をつくりだすために必要な葉酸や三大栄養素の代謝を促すビタミンB群、整腸作用のある食物繊維も含まれています。