ろ過バクテリア『サイクル』研究施設のレポート

ろ過バクテリア『サイクル』研究施設のレポート

ジェックス株式会社

商品ストーリー

ろ過バクテリア『サイクル』研究施設のレポート


みなさまこんにちは。
さて今日は日本で一番売れているろ過バクテリア『サイクル』について改めてご紹介したいと思います。
といっても今回は、ちょっと難しいレポートを中心にこの『サイクル』の中身についてじっくりご説明いたします。

実はこのサイクルを含むバクテリア商品は「効果が見えにくい」と言われることがあります。実際に水の中で起こる現象は、水質や飼育環境に大きく左右されることが多く、商品が持つ本来の力をすべての環境で100%再現できるわけではありません。
サイクルは研究所でしっかりと検証され、また、最も重要なことは、店頭やご家庭での保管状況でも使用時に最大限の効果を発揮させること。それはボトル内での状態にあるともいえます。そのためのノウハウがサイクルにはたっぷりつまっています。

またサイクルは休眠状態で封入されているため、高度な顕微鏡を使っても肉眼では動いている様子は映りません。動き回るバクテリアを普通に保管すれば、温度変化や栄養不足でなどの環境変化によりバクテリアそのものに影響を与えることも事実。
だからサイクルは高度な技術で休眠させ、さらに48時間という短時間で活性するように設計されているのです。この活性を検証し、万全の状態でカナダから日本に届けるために、サイクルは秋までに在庫を確保し、冬の期間は輸入を止めているほど品質管理を徹底しています。

商品の情報はこちらをご覧ください。

以下は研究施設のレポートです。難しい言葉が並びますが、生産地のカナダの研究所と日本のジェックスラボラトリーで検証を行っています。いくつかの質問と回答、検証結果をご覧ください。
※尚、英語翻訳の一部には弊社研究所ジェックスラボラトリーのコメントも含まれています。

 1.Why does Cycle now contain 5 bacterial strains?

After several years of research, our R & D group has discovered that by reducing the number of strains to five, (5) the nitrifying power of Cycle increases in an exponential way. This allows beneficial bacteria responsible for the oxidation of ammonia1 and nitrite2 to not only activate more rapidly, but to also be more efficient.  Some species of heterotrophic bacteria (Bacillus sp.) are incorporated in the formulation to keep the necessary balance between autotrophic and heterotrophic bacteria.

1.サイクルは何故5種の菌種を含んでいますか?

 種類の選定した菌によって、サイクルは高い硝化能力を得ることができました。数種類の従属栄養細菌(バチルス属)を加えることにより、硝化の前段階である有機物(食べ残しのエサやフン、生物の死骸など)の分解能力を発揮し、その後の独立栄養細菌(硝化細菌)がスムーズに活動できることによって、アンモニア、亜硝酸の硝化まで、バランスのいいろ過能力を発揮します。

2. Cycle  contains small clumps (flocs) on the bottom of the container, is this normal?

Yes, these little flocs are living proof of the incredible concentration of the nitrifying bacteria.  The concentration of beneficial bacteria is so high that it is now possible to see them without magnification.  A single floc observed with a microscope reveals thousands of cyst-shaped bacteria which will instantly reactivate when placed into an aquatic environment.


2.サイクルには小さな細菌の集合体(凝集粒子/フロック)が沈殿していますが、問題ないですか。

はい、これらの小さなフロックは硝化菌のシスト(休眠状態)にあった菌の結集であることの証です。善玉菌の濃度は極めて高く、顕微鏡で拡大せずとも見ることができます。この沈殿物を1,000~2,000ほどの倍率の顕微鏡で観察すると、何千個もの菌体がバイオフィルム状の内部に存在していることが確認でき、このバクテリアは水環境内ですぐに再活性化します。

3.Is it possible to count how many bacteria are included?

Because of the new product configuration, it is now extremely difficult to count the amount of the bacterial cells.  Each of these little flocs is packed with bacteria, sealed together in a structured bio-film. It is virtually impossible to separate the bacteria enough to achieve an accurate cell count. The concentration of nitrifying bacteria is now significantly increased when comparing with previous versions of Cycle. The results will speak for themselves.

3. バクテリアの個数を数えることは可能か?
サイクルに含まれる菌類は、凝集した沈殿物内に存在しています。この沈殿物は莫大な数の菌がバイオフィルムを形成しており、単離することが困難なため正確な菌数をカウントすることができません。

4.  Refrigeration before and after opening – why is it no longer necessary?

All previous versions of cycle had excellent shelf stability, unopened at room temperature, and required no in store refrigeration. Our newest version of Cycle, has cyst-shaped bacteria kept in the micro flocs that sink to the bottom of the container avoiding contact with oxygen thus preventing premature activation. This latest product innovation now requires no refrigeration at all. This more stabilised environment prevents activity even at room temperature making refrigeration after opening no longer necessary. Cycle is now more user-friendly than ever before. A great selling feature over competitors, whose weak products require in store refrigeration is required to bolster a product with very limited shelf life.

4.開封前後に冷却をする必要がないのはなぜですか。

サイクルの菌はバイオフィルム状の物質によって凝集・沈殿する形で存在しています。これによって、菌が活動するために必要な酸素と接触することができなくなり、シストの状態(休眠状態)を維持することで、冷蔵しなくても長期保管することが可能となります。

1 Nitrosomonas, and  Nitrosospira from the b  subdivision of the proteobacteria
プロテオバクテリアのβ細区分内のニトロソモナスとニトロソスピラ
2 Nitrobacter, as well as other Rhizobiales from the a subdivision of the proteobacteria
プロテオバクテリアのα細区分内のニトロバクターとその他根粒菌

5.  Can we make sure that Cycle is active?

Cycle is the most biologically active product the market.  Laboratory tests prove Cycle is unmatched by the competition. Cycle has the unbelievable capacity to oxidise more than 10 mg/L of ammoniacal nitrogen per day.

5. サイクルが活性化(活動)していることを確認することはできますか?

サイクルはすぐに活性化し、48時間で完全に活性化します。10日で100mg/Lのアンモニア(NH3-N)を消費します。窒素循環(水槽内で計測)は10日から12日で完了します.

6.What type of mixotrophic bacteria do we use?

Cycle contains many strains of mixotrophic bacteria. Nitrosomonas, Nitrosospira and Nitrobacter are the most widely known, both α and β proteobacteria. According to Bergey’s Manual of Determinative Bacteriology, Ninth edition these later bacteria could also be defined as ‘Faculative Lithotrophe’.

6.どの種類の混合栄養性細菌が使われていますか。

サイクルには様々な菌種の混合栄養性細菌が含まれています。アルファプロテオバクテリア網やベータプロテオバクテリア網に含まれる、ニトロソモナス、ニトロソスピラ属、ニトロバクターなどは最もよく知られているかと思います。バージェイズ・マニュアル9版(細菌の鑑別・分類書)では、これらの細菌は通性無機栄養生物(Facultative Lithotrophe)と定義されています。
※サイクルにはニトロソモナス、ニトロソスピラ、ニトロバクターなどの菌種が使われています。

7.Why is the floc so special?

That is how nitrifyers develop in nature, within a polymer film that we refer as a biofilm.  Inside the floc, a community of bacteria develops and shares some characteristics to advantageous all of them.

7.なぜフロックが特長となるのか。

自然下でも菌類はバイオフィルムを形成して存在しています。バイオフィルムは様々な種類の菌が共存することで、さまざまなろ過効果を発揮します。

8.What is the advantage of the floc?

Roughly said, it speeds up the nitrification process. The biofilm is a microcosm, and for Cycle it is one with an oxygen gradient, nitrite reducing bacteria being located at the centre of it, surrounded by the ammonia oxidizing bacteria and heterotrophs that act as the skeleton of the structure. So, Cycle with the floc formulation is believed to skip the attachment, see figure attached, process and to jump start the biofilm formation to growth phase. One neat test to do is to add 1ml of Cycle to our Hagen Test tube in 4 ml of light ammonia solution. Within an hour, at room temperature of 21°C or more, nitrite production can be monitored.


8. フロックの強みとは

おおまかに言うと、硝化プロセスのスピードを上げる事です。生体膜は縮図であり、サイクルにとっては酸素勾配のあるもので、中心にはバクテリアを分解させる亜硝酸塩を含み、その周りには骨組みの役割としてアンモニア酸化細菌と従属栄養生物がいます。濾材の表面に菌が付着し、それが増殖してバイオフィルムを形成することで、分解や硝化などのろ過能力が発揮されます。サイクルは最初から複数種の菌を含むバイオフィルムを形成した状態なので、濾材にすぐ定着することができ、すぐに分解~硝化までのろ過能力を発揮します。
薄めのアンモニア溶液をHagenテストチューブに4ml入れ、その中にサイクルを1ml入れると、室内温度21度以上の環境下の場合1時間以内には亜硝酸塩生成を確認することができます。
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以上が研究所のレポートです。サイクルをはじめとするジェックスのバクテリア製品には絶対の自信を持ってみなさまにおすすめしております。これからもご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

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